うさみみ

すきなものはすき

「ビリー・エリオット」を観てきた

突然ですが先日「ビリー・エリオット」を観てきました。
なんかもっとキャッキャして観れる感じショタコン的な意味で)かと思ったらめっちゃドバドバ泣いてしまってそれどころではなかった。
 
ちなみにブンブブーンにゲストで出ていた前田晴翔くんの回でした。まさか偶然チケット取った回がドリフェスとバッティングするなんて思いもしなかったよ…。
(まったくの余談ですが「ドリフェス」と略すと後に!が4つぐらい付きそうだし最高を超えてそうでそわそわする元2次ドルヲタ)
 
(以下延々とネタバレしますがただの感想なのでこの記事を単独で読んでもそんなに意味は伝わりません。笑)
 
まず亡くなった母親が子どもに宛てて書いた手紙を読むって時点で軽率に泣いてしまうし、その後も号泣ポイントだらけで困った。
 
一番の見せ場でもあるオールダービリーと白鳥の湖を踊るシーン、将来ビリーがこんなバレエダンサーになるだろうというビジョンを観客に感じさせるように初めはオールダービリーと並んで踊るんだけど、途中から2人が手を取って踊り出して、今と未来が交差して融け合ったみたいでただただ美しかった。
そして前田晴翔くん、今後再演があっても彼のビリーはおそらく二度と見られないことを思うと、きっとこの先素敵な大人の役者さんになるだろうけど、それでもやっぱり今は今しかなくて、今しか見られない、こんなにもキラキラした瞬間に立ち会っている奇跡を思うと涙が止まらなかった。
さらにオールダービリー。フライングの装置を外すときだったかな、子どものビリーを慈しむように抱きかかえてたのが何より印象的だった。「クソみたいな場所」で過ごした日々のことを、そんな時間を過ごしていた小さな自分を、慈しむことができる未来がある。それだけでこの物語は全て救われるといっても過言ではないと思う。書くために思い出してたらまた涙が出そう。
 
 
あと別れ際にマイケルにキスするのがひたすらエモエモ美しいシーンでしかなくてここでもまたボロボロ泣けてくる。…のにちらほら笑い声が聞こえてきて切ない。
マイケルの女装に対する「まさかオカマとかじゃないよな?」というセリフでも結構笑いが起きてて、私はそのセリフを80年代という時代性の表現と、バレエをすることでビリーが一般的な男子像(というのもアレな話ですが)から離れるわけではないということをマイケルに、観客に、ビリー自身に説明するセリフのように感じたので、笑いが起きたことに驚きました。
そもそも現代のエンタメで、それも輸入物で、いわゆるLGBTに対する差別的な発言を純粋なギャグとして挿入する作品なんてポリコレ的にも割と考えられないと思うんですけど、そういうところを全く顧みずに純粋にギャグとして理解してしまう無邪気な観客が多かったみたいでそこはすごく残念です。観客に質を求めるものじゃないのはわかってるんですけど…。
 
 
ところで晴翔くん、ブンブブーンで見た時は聡明な印象も相まってわりと身長があるように思ってたんですが、舞台で見ると意外に小柄(というか子どもらしい身長というべきか)でびっくりしました。そしてブンブブーンで両サイドにいた人たちの身長を思い出し(禁則事項)
 
 
脚本や演出そのもののあまりのエモさと、一瞬一瞬の美しさを何度でも観たくて、あと他キャストのビリーも観たくて、幕間でリピチケに手を出しかけましたが日程が合わず断念しました…。つらい。
この子たちの今は今しか見れないんだなあ…という刹那さをはらんだキラキラ感がたまらんので再演があったら次は全キャスト分観に行きたいです。